2021.3.4 しごと
こんにちは。神戸のおとなり淡路島の一番神戸に近い淡路市で移住相談を担当している「島くらし淡路」です。移住を検討する際に重要なポイントのひとつが、「仕事」だと思います。今回はその「淡路市におけるお仕事事情」について2回に渡ってお届けします。前編は、まず淡路市全体の産業について、ざっくりとではありますがお伝えしたいと思います。
まだまだ知名度が高いとは言えないので、淡路市がどんな場所なのかを最初に説明したいと思います。淡路島は兵庫県の南部に位置し、大きさは国土地理院のデータによると約592km²。 東京23区(619 km²)とほぼ同じ大きさです。神戸・明石エリアと四国の間に位置し、どちら側とも橋でつながれていて、車で移動が可能です。人口は約13万人で島内は3市に分かれていて、神戸に近い方から淡路市・洲本市・南あわじ市となっています。
法務局や県民局などの省庁の地方支部や、信用金庫や信用組合の本店、一番大きいショッピングモールなどは真ん中に位置する洲本市に集まっており、島内勤務のサラリーマンの勤務場所が一番多いのはこの地区です。関西エリアのテレビCMで有名な大手観光ホテルも洲本市を中心に展開しており、赤ウニや黒ウニ、沼島の鱧で有名な由良漁港もあり、漁業も盛んです。南あわじ市は島内最大の玉ねぎとレタスの産地となります。四国に一番近いので、鳴門海峡の鳴門海峡の渦潮をみるための観潮船が出航していたり、温泉旅館やホテルも多数存在します。もちろん漁業も盛んで、福良漁港が有名で、鯛や3年とらふぐが人気です。
私たちが拠点をおくこの淡路市は、島全体の北部から中部に位置しています。 平成17年4月1日に5つの町(津名町、淡路町、北淡町、一宮町、東浦町)が合併して淡路市となり、今に至ります(各エリアの特長についてはこちらをご覧ください)。 淡路市は、北は明石海峡、東は大阪湾、西は播磨灘(瀬戸内海)に囲まれていて、総面積は約184㎢。 淡路島全体の面積の、約3割を占めています。中央部を縦断する尾根により、東海岸、西海岸に分かれていて、地元の人たちは市全体を大きく「西浦」と「東浦」の二つに分けて捉えているシーンもよく見かけます。人口は約4万3千人です。
淡路市の地形は、急傾斜地が多い北部には棚田が多く、葡萄やイチジク、枇杷も隠れた名産品です。いちごやトマトの栽培に力を入れる農家さんもいます。比較的平地の多い南部ではお米と玉ねぎの二毛作がよく見られます。また、東部を中心とする温暖な地域ではカーネーション・ストック・きんせんかなどの栽培が盛んで、県内生産量の90% 以上を占めています。
ここまでは、淡路市内にどんな産業があるかを書き連ねてきましたが、実は島外で仕事をしている人が多いのも淡路市の特徴の一つです。
淡路市は、市の真ん中に本州と四国を結ぶ神戸淡路鳴門自動車道が走っています。高速バスや自家用車を使えば、阪神圏へは1時間前後、関西国際空港へは1時間30分前後で到着。市内には6つのインターチェンジ(以下、IC)があり(北から順に淡路IC、東浦IC、淡路北スマートIC、北淡IC、淡路島中央スマートIC、津名一宮IC)、阪神間からも通勤が可能です。
島ではあるものの、阪神間へのアクセスがいいため、淡路市から阪神間へ通勤・通学している人数は2,088人おり、その割合は淡路島全土にいる阪神間へ通勤・通学している人数の62.6%を占めています(平成27年度国勢調査より)。島に住みながら島外の企業のサラリーマン生活を送ることも可能なのです。
と、ここまでずいぶん長くなってしまいましたが、次回の後編ではもう少し具体的な内容をお伝えできたらと思っています。実際、島内に住んでいる人、特に他府県から淡路島への移住者が、どんな仕事をしているのか、どんな働き方をしているのか。どうやってその仕事に辿り着いているのかなどについてお届けする予定です。