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住まいインタビューvol.1 淡路市の住まい探しなら AREIN~淡路島不動産情報ネットワーク~

移住を考えるとき、みなさんはまずどのように行動しますか?

  • インターネットで情報収集する。
  • 移住相談窓口に相談する。
  • 不動産店に空き物件を問い合わせる。
  • 現地に行って下見をする。
  • 現地の人に話を聞く。

…など、いろいろな方法が考えられます。移住に本腰を入れる段階になると、生活の拠点となる物件情報は特に大事になりますよね。

淡路市移住相談サポート窓口の[島くらし淡路]では、淡路市暮らし体験住宅淡路市空き家バンク、そして[淡路島不動産情報ネットワークAREIN(アレイン)]と連携して窓口の運営をしています。
AREINは、淡路市の不動産業者13社が協力して物件情報を持ち寄り、ポータルサイトを運営しています。(2021年11月現在)これは、不動産業界として全国的にみても珍しい取り組みといわれています。

淡路島の物件探しならAREIN

今回のインタビューは、AREINの委員長の安達淳也さん(株式会社 大地)と副委員長の市来みのりさん(田尾不動産 株式会社)にお会いし、近年の淡路島の物件事情や、[島くらし淡路]との連携についてお話をうかがいました。
島外の人と淡路島の縁をつなぐ重要な役割として、どのような活動をされているのでしょうか。

「淡路島っていいな」という声が高まっている

自然に囲まれた環境ながらも都市部まで通うことができて、おしゃれなお店やアクティビティも次々誕生している淡路島。以前から、田舎暮らしや別荘地として人気がありました。近年はたびたびメディアでも取り上げられるようになり、さらに淡路島移住に注目が集まっているように感じます。

ひとつの理由として、新型コロナウイルスの感染拡大が引き金になったのではとAREINのお二人は言います。コロナ禍は、外出自粛、3密回避、リモートワークの推進など、多くの人の価値観に気づきを起こすきっかけとなりました。実際に、コロナ禍の経過とともに[島くらし淡路]やAREINへの相談件数が増えてきているそうです。

安達さん:体感としては、1度目の緊急事態宣言(2020年4〜5月)が開けた頃から新規のご相談が増えた印象です。特に、海が見える土地や建物、事業用物件などが多いですね。

市来さん:戸建て用地のニーズで増えたのは「リモートワークで週1−2回の出社になったので」とのお声です。島の中でも淡路市北部は神戸方面への通勤・通学が可能ですから。企業さんの多くは、貸別荘や民泊、グランピング用途でお探しになっているようです。

安達さん:「お客さんが淡路島がいいと言っている」と、島外の同業者からの問い合わせもあります。

市来さん:漠然と「淡路島がいい」とおっしゃる方が非常に多くなったのが特徴的ですね。「ご希望の地域は?」と問いかけると「逆にどこがいいんですか?」と。具体的な地域はご存知なくても、淡路島の「何か」に魅力を感じておられる人が増えたんだなと感じます。

淡路島の魅力は海だけじゃないんです

たくさん寄せられている「淡路島に住みたい!」の声。ここで、淡路島の地域について少しだけご紹介しておきましょう。

淡路島には「淡路島」と言う地名はなく、淡路市・洲本市・南あわじ市の3市が集まっています。さらに淡路市は、淡路・北淡・東浦・津名・一宮の5つのエリアに分かれます。

朝日の美しい東海岸、新店が立ち並ぶ西海岸、お買い物に便利な市街地、キャンプのように暮らせる山間部…。少々大げさですが、まるで小さな日本地図のように各地域がさまざまな表情を持っているのです。

そんな淡路島の「物件探し」は、基本的に都市部の引っ越しと同じ。AREINのお二人も、各地域の違いを知ることが物件探しの近道だと言います。

淡路島のエリアの説明

 

安達さん:「海が見えるところ!」との声がダントツに多いです。市来さんの会社でもそうですよね。

市来さん:はい、淡路島といえば「窓の向こうはオーシャンビュー」のような海辺暮らしをイメージされるようですよね。ただ、人気が集中しているので十分な数を提案できている状況ではありません。

安達さん:不本意ですけどね。人気エリアは相場もそれなりで、イメージしている予算とギャップを感じる人もおられます。一方で、低予算だけを先行させると、理想の暮らしと現実のズレに苦心されるケースもあるようですね。

市来さん海だけじゃないんですよ!淡路島のいいところって。地域ごとに全く違う暮らし方ができることも魅力です。そこを知ってもらえると、もっと選択肢が広がります。
そして、条件に優先順位をつけることでもご提案の幅は広がります。「目の前が海」という条件を緩めて「海を見下ろす山」「散歩の距離で海にいける」も検討してみるとか。

安達さん:やはり、相談者さんご自身で希望をクリアにしていくことが近道だなと思います。僕たちが先に視野を狭めてしまうことはできませんから。

市来さん:島外の方の希望といえば、私たち地元の島民とは違うポイントに魅力を感じていることにも気がつきました。先入観で「ここは暮らしづらい」と思っていても、実際に移住した人から「ここいいよね!」と意外な答えが返ってくることがあるんです。「スーパーやコンビニは遠くてもいい」とかね。

安達さん:ご希望の地域を絞った上でご相談いただければ、さらにお応えする力が湧いてきます!

AREINと島くらし淡路の連携で応えていく

地域の詳しい情報を知るといっても、ネット情報だけを鵜呑みにするのは不安が残るものです。また、「どの不動産店に問い合わせればいいの?」とのお困りの声も耳にします。

[島くらし淡路]では、移住に必要な「暮らし・仕事・住まい」の窓口として相談員の堀内が地域に根付いた視点からお話をしています。
中でも住まいに関してはAREINと連携し、物件情報ポータルサイトをご案内しています。「市内の不動産業者が共同運営しているサイト」とお伝えし、安心感を持っていただくようにしています。

 

淡路島不動産ネットワークAREINと島くらし淡路の連携

 

安達さん:AREINは、淡路市の不動産業者11社の加盟組織です。発足からは10年以上。物件情報の一元化を目指してポータルサイトを刷新しました。

市来さん:数社が週一回集まってミーティングをしていたのが前身。淡路島の地域活性化のためにはより情報共有をしていかなければという共通認識が芽生え、発起人が初代役員となって組織化したんです。

安達さん:各社が物件情報を持ち寄って一つのウェブサイトに掲載するなんて、業界的にも珍しいのではないでしょうか。

市来さん:掲載している物件をクリックすると、担当する不動産店の連絡先がわかるようになっています。不動産店一件ずつウェブサイトをチェックしなくても、「淡路市の物件情報なら[AREIN]を見る」という物件探しの窓口としてイメージしてもらえば。

安達さんAREINは、[島くらし淡路]さんのホームページともリンクしています。また、AREIN加盟店でも、移住相談のパンフレットを相談者さんにお渡ししています。「地域の特徴や暮らしの詳しいお話はここで教えてもらえますよ」と。

市来さん:空き家情報も連携しています。「持ち家を手放したい」という情報が[島くらし淡路]さんから入ればAREIN加盟店につなぎます。空き家の利活用も、相談者さんの物件探しと直結しているので、その点も連携を深められればいいなと思います。

安達さん:持ち家や物件探しは大きなお金が動くセンシティブな話です。島外の人から見ると、どの地元不動産店を信用していいかわからない。そうした時に、もっとAREINを頼っていただけるようにしていきたいですね。

市来さん[島くらし淡路]さんに相談して地域の違いを知って、それからAREINに問い合わせするという流れができれば、私たちもより踏み込んだご提案ができると思っています。

安達さん:イベントで実際に移住された人とお話しできる機会があるようですから。「家探しの時こうしたよ」などの経験談を聞けるかもしれません。相談者さんが安心して物件情報を得られるよう、互いに連携を深めて行きたいですね。

 

島くらし淡路と淡路島不動産ネットワークAREIN

ぜひ、ご自身の「淡路島ぐらし」を想像しに来て

不動産店に限らず、移住相談窓口、先輩移住者さんなど、色々な角度から情報を得ること。これが物件探しの第一歩のようです。そして、実際に現地の空気に触れること。これも欠かせないそうです。

市来さん:地域を知るには、ご自身が体感するのが一番。移動しにくいご時世が続いていますが、車で走って雰囲気や環境に触れて欲しいですね。そして、物件探しの際は、顔を合わせてお話しする機会をいただければと思います。

安達さん:電話やメールで「物件があったら教えてください」とのお申し出を受けることもあります。正直な話、一度もお会いしていない方に具体的な物件情報をお知らせするのは難しいということをご理解いただければと思います。

市来さん:移住を叶えるには、一度の現地訪問で終わるものではありません。私たち不動産店ともお顔を合わせていただいたほうが、後々もお話しやすくなるのではないでしょうか。

安達さん:ぜひ、ゆっくり何度もいろんな人と話をしていただきたいですね。移住相談は[島くらし淡路]。物件相談はAREINにと、安心感を持ってご訪問いただけると嬉しいです。

市来さん:あらためてになりますが、淡路島の魅力は、海だけじゃありません!地域によっても全然表情が違うので、「ここがいいかな」と、どんどんイメージを膨らませてください。きっとその方が、ご希望の物件に出会える近道になりますよ。

AREINの安達さんと市来さんの会話はとてもフランクで、地域の一員としてのチームワークも感じました。

今回、お話を聞きながら、筆者も移住にあたって車で島内を一周して地域を絞っていったことを思い出しました。今、淡路島は注目度が高まっているので、インターネット上にもたくさんの情報がアップされています。そこから受け取る情報と現地の空気に触れた時の感覚のどちらも大切にして、プロの相談窓口も訪ねながら、ぜひ物件探しを楽しんでくださいね。

この記事を書いた人
ウエダシホ(コピー・デザイン・イラスト)

楽しくておもしろい発見、ワイワイ!!
あちこち夫と散歩して淡路島のいいところを探しています。
2017年に淡路島にやってきました。
「やさしく、わかりやすく、うつくしく」を心がけ、
コピー・デザイン・イラストで
誰かの声や想いを伝えるお仕事をしています。
ライフワークは工作料理(梅しごと・味噌・ジャムなど…)
職人技やプロダクトデザインが光るアイテムにも興味あり。