2021.12.16 地域づくり
今年も行ってきました!年に一度の冒険の森大掃除&お弁当ランチ
師走の慌ただしさの中でも、冒険の森に流れる時間はいつでもゆったり。
出会う方たちとの距離感ものんびりペースでいい感じ。
少しでもこの雰囲気をお伝えできればと思います。
当日は33人の参加がありましたが、みなさん参加される理由はそれぞれで
「何となく天気がよさそうだったから」「〇〇さんに会えるかなーと思って」
「子どもと一緒に身体を動かしたかったから」「木をバッサバッサ切り倒したかったから」
「いつもお世話になっているから」「地域交流に興味があって勉強したかったから」
など、バラエティーに富んだものでした。
お会いした時の挨拶も「初めまして!」「お久しぶり」「あーまいど」「ども」と会った回数が多くなるほど短くなるのがおもしろいところ。
初参加の島外から来てくれた大学生もやや緊張した面持ちでしっかりと輪の中に入っています。
冒険の森の“こみじい”こと小南先生の挨拶の後、簡単に手順を説明して早速作業開始。
子どもたちは小さなほうきと雑巾をもっておうちの中をきれいにしていきます。
仕切るのは年長の小学生たち。それなりに、いや、それ以上にきれいに掃除ができることに大人たちはびっくり。
責任ある仕事を任せてみると、子どもたちはしっかりとそれにこたえる力を持っていることを教えてくれます。
大人たちは「掃除したい」「片づけたい」視点がそれぞれで、次々と座布団を干す人が現れる一方、「断捨離のスイッチが入りました」と高らかに宣言するやいなや、ごみ袋に次々と物の仕分けを始める人など、これまた自由でおおらか、かつスピーディーな作業に私は「ほほーー」と恐れ入るばかりでした。
男性陣はといえば・・・見えない。しゃべり声も聞こえない。一体どこで何をしているのか。
そっと様子を伺いに行ってみると、全員無言で木の伐採に取り組んでいる最中。小南先生の描く森の姿をイメージしながら高く伸びた木や、危険な枝を次々に切り落としてくれました。
中にはチェーンソー持参だったり、本格装備で高い木の上にスルスルとのぼっていき大活躍している方もおられて(本職の方でした)短い時間でも森がすっと明るくなりました。
冒険の森の一番素晴らしいところはとにかく「自由」であること。私はこの一言に尽きると思っています。
だけどここが「自由」な場所であるためには、ただほったらかしておくだけでは荒れ果てるばかり。
誰かが見ておかなければいけないし、誰かが手入れをしないといけないし、誰かが守っていかなけれれば「自由」というのはいとも簡単に崩れていきます。(これは何事に置いても言えることですよね)
その途方もない作業と覚悟を思うと、森の中でニコニコ微笑む小南先生が森の神様に見えてきました。
ささやかではありますが、そのお手伝いができたことで森がもっと身近に感じられるようになったことが嬉しくなります。
大掃除に一区切りをつけた後はお弁当と豚汁のランチタイム。
身体を動かした後のごはんはやっぱりおいしい!子どもも大人もみんなでパクパク。
自生しているレモングラスで入れたお茶のさわやかさが身体をポカポカとあたためてくれます。
そして今回のサプライズはなんといっても淡路市社会福祉協議会の方たちが焼いてくれたバームクーヘン。
長い竹筒を担いだ二人の男性が「今からバームクーヘン焼いたるからな」と登場したのが11時頃。
私→ 「バームクーヘン?へっ?」
社協の方→「焚火で焼くんや。おいしいで。」
私→ 「それはいつ頃?」(私、頭の中で昼食時刻と解散時刻を確認中)
社協の方→「うーん、3時間くらいやな・・・」
私→ 「(いやっ)その時間には解散してる・・・どないしよ」
一瞬頭の中が「???」でいっぱいになりましたが、竹筒の両側を持ったお二人は
焚火のそばでゆっくりとバームクーヘン(らしきもの)を回していきます。
子どもたちは興味津々。
大人たちもいつのも間にか火のそばに集まってきて、みんなでおしゃべり。
火があるだけで時間の流れがまたひとつゆっくりと私たちを包んでいきます。
「時間のことはもういいや。多分みんな完成を待ってくれるに違いない」その思いは見事に当たり、当初の予定を大幅に超えて午後の時間が過ぎていきました。
何かを「待つ」時間。
これこそ普段私たちが忘れていた時間なのかも。
そしてその時間の豊かさも。
時計を見るのをやめてから何時間がたったのか、ついに完成したバームクーヘンのおいしかったこと!!
まるで絵本「ぐりとぐら」のホットケーキのようなワンシーンが間違いなくこの日のハイライトでした。
みんな笑顔でみんなハッピー。
参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
子どもたちもよくがんばったね。来年、また森で会いましょう!これを読んでくださったみなさんにも来年は冒険の森でお会いできることを楽しみにしています。
この記事を書いた人
小島 梢
淡路暮らし3年目。小学生を筆頭に4人の子育て真っ最中。
子育て支援員として働きつつ、支えているのか支えられているのかもはや不明。「子育てに関すること、全部かかってこいっ!」という境地・・・(悟りに近いのか!?)
隙をみつけると釣りに出ていく夫と、日々成長する子どもたちをひきつれてアフリカか、ミクロネシアを長期旅行するのが今の夢。