2022.3.27 しごと
副業やリモートワークが当たり前になりつつある今、淡路島でも様々な働き方・暮らし方を模索しつつ、自分の人生を自分で舵取りしている人たちが多くいます。
ただ意外とその人がなぜ淡路島にいるのか、どんなことを淡路島で行っているのかは知らない・・・そこで!リアルな声を聴くために、ラジオはじめちゃいました。
きっと、あなたの中にある「暮らし」や「働き方」の考えが、今より少しだけ楽しく面白くなっていくはず。
今回は、第一段目!田尾丹里さんにお話を聞いてみました。
田尾丹里
1995年生まれ。香川県丸亀市出身。大阪大学ハンガリー語専攻。卒業後、楽天グループ株式会社入社。中小企業の経営支援に興味があり入社したものの、コロナ禍の入社、興味外の部署配属をきっかけに、淡路ラボで兼業しながら地域に関わるように。退職を決断し、今年2月に淡路島へ。現在は島内の企業で社会人インターンをしたり、様々なプロジェクトに関わったり、複数の仕事をしながら生き方を真面目に楽しく模索中。
田尾さんは、大阪大学卒業後、楽天グループに入社。しかし、楽天市場事業のECコンサルタントとして、地方の中小企業さんのお役に立ちたい!3年後には独立するぞ!と意気込んでいたものの、希望の事業部には配属にならず、悶々とした日々を送っていました。さらに、コロナ禍の入社も重なり、孤独を感じる日々。どんどん自分が保守的になり、ふさぎこんでいってしまいました。
きっとコロナ禍では、どのような人にでも起こり得ることであり、いい意味でも悪い意味でも自分ととことん向き合う必要が出てきた期間だったのだろうと、個人的には感じました。
2020年末、このままでは良くないと転職を考え出しましたが、しっくりこない日々が続きました。プログラミングやフリーランス育成講座など、「使えそう」「便利そう」という芯のない観点で次の仕事を探していたのかもしれない、今ではそう感じるとのことでした。
そんな中、ひょんなことがキッカケで、淡路島と繋がります。それは、地域の仕事を紹介するSMOUTで「淡路ラボ」での仕事を行う、地域おこし協力隊の求人を見つけ、創業者の山中さんとコンタクトを取るようになりました。その後、淡路ラボのECサイト構築のプロジェクトを兼業で行うこととなり、淡路島へも足繫く通うことになりました。
そこから淡路島内の事業者さんと実際にお話をした際、自分が面白いと思うこと、好きなこと、大切にしていることで、仕事をしている人がいるのかと驚きます。そこで、視野が大きく広がり、淡路島で自分も何かやってみたい、と想いが強くなったそう。足繫く通ったことで、現地でのコミュニティや知り合いも出来ていったことも、移住を決めた大きな要因でした。
現在は、様々なプロジェクトを掛け持ちしながら、【仕事でエネルギーを発散できずに悩んでいる20~30代社会人に対し、新しい暮らし方や働き方を発見し、つくりだせる居場所をつくる】ことを軸に生計を立てていこうと挑戦中です。
お話を聞いて、「移住」とはすごろくのようなものだと感じました。だれかが無理やり押し進めるものでもなく、その人が自分の納得するペースで、方法で、決断をしていくもの。でも、サイコロを振るように、運や縁も大きく関わってきます。目の前に差し出された選択肢を、運命と思えるか、チャンスと思えるか、それが大きな岐路にもなるのかもしれません。
お話をする中で、淡路島に来ようと思ったときの決意を改めて振り返ったり、今やっていることの棚卸しをしたりすることで、ここに連れてきてくれた人とのご縁に改めて感謝しながら、また気持ち新たにこの地で生きていこうと奮起させられる時間となりました。自身の働き方や生き方にもやもやを抱えている人がこのラジオを聞いて、こんな生き方もあるんだなとホッとしてもらえたら良いなと思います。