島くらし淡路

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お餅つきと米作りの水路について学ぶ時間を過ごしました。

島くらし淡路がお世話になっている田主の皆様と一緒にお餅つきをしました。

田主(たず)は淡路島独特の言い方で水利組合のことです。

もち米はその地域では3軒しか作っておらず、とても貴重なもち米を使いました。蒸し器も地域のお餅屋さんの特性蒸し器を使用して、薪で火を焚いてもち米を蒸しました。

 

最近では、少なくなりつつある杵と臼を使ったお餅つきですが、つきたてのお餅のおいしさに感動しました。

お餅はマンガみたいに長~く伸びて驚きました。

 

参加者のみなさんが楽しみながら、美味しくなるように愛情を込めてついたお餅。大根おろしや、きな粉、みたらし、明太マヨ、ずんだ餡、砂糖醤油など、好きにアレンジして思い思いにお餅をいただきました。

 

米作りに従事されている方々と一緒にお餅つきをさせていただくため、楽しむだけではなく、米作りにまつわるお話も聞くことができればいいなと思い、米作りに必要な水路についてお話をしていただきました。『用水をどのように流すのか?』『ため池にどのようにして水を貯めているのか?』など貴重なお話を聞かせていただいた後に、実際に水路の見学にも行きました。

兵庫県のため池の数は全国1位、淡路島が県内で1番ため池が多く、13,301か所もあるそうです。急な山間部が多いため、大きなため池が作れないことや山が浅いため雨が降っても直ぐに海に流れてまうことが理由と聞きました。ため池の役割は農業用の用水だけではなく、大雨時の水を一時的に貯留し、徐々に下流に流すことで大雨時の減災にも役に立っていると聞きました。当たり前に知っている人はたくさんいらっしゃるかもしれませんが、私にとっては学びの連続で大人の社会見学の気分でした。

 

また、前回開催した、米作りを学ぶイベントで田主の方から、もみ殻をいただいた陶芸家の方が、実際にそのもみ殻を使用したお茶碗を作成して持ってきてくれました。淡路市で作った米の不要になった、もみ殻を利用し、淡路市の陶芸家として形に残していく…そんなロマンが詰まったお茶碗で淡路市産のお米をいただくなんて、とても贅沢だなと思いました。

お餅つきを楽しんで米作りの水路についても学ぶ時間。水路について学んだ参加者の方は、水路清掃も手伝いたいとおっしゃっていました。後継者不足と言われている米作りですが、こうして興味を持って米作りを知ることが継承者を増やす第一歩だと思いました。

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