島を住処に決めた先輩たち vol.3


これらの写真を見てみなさんは何をしてる場所だと感じるでしょうか?

ここが久保田さん夫婦が、現在住んでいる住居の一階部分です。
現場感がすごいありますが、業者さんを入れずに自らの手でリフォームをされている真っ最中。しかもこの家は、淡路島に来て4年目になりますが、3件目の戸建てをリフォーム中の住居です。最初からこの様な状態ではなく、解体作業から自分達で行なっています。

もともと大工さんか何かかと思っている方もいると思いますが、DIY(すでに日曜大工のレベルでないですが)を始めたのは淡路島に来てからだそうです。
この人達は何者だ?!
と感じてきたのではないでしょうか(笑)

私自身もインタビューさせてもらいながら時々頭が混乱しました。私の意見も交えながら、順を追って説明していきたいと思います(笑)

【淡路に来たきっかけは?】
千葉に住んでいた時に関西方面へデトックス旅行中にたまたま立ち寄った場所。九州を目指していたが、千葉から九州の遠さを実感し、変更して徳島へ向かっていた途中にたまたま淡路島があっただけだったようです。


【淡路島の最初の印象は?】
人がたくさん住んでると思わなかったとのことです(笑)
徳島へ行く途中、淡路サービスエリアに立ち寄り「あれ?思ったより電気ある」というのが最初の印象だったようです。
今でこそ観光地として全国でも有名になってきた淡路島。昔は、淡路島から遠くに住んでいる方は、特に印象はない島だったという話も聞きます。

ここからが久保田さん夫婦のすごい所です。

決定するまでのスピードや決断力は尋常じゃない!お話です。ただ本人達は当たり前のように笑顔でお話されてましたけど(笑)

【移住への流れは?】
徳島へ行く途中 淡路島に意外と人がいる事に気付いた久保田さん夫婦。魅力も感じ、その日に移住に関する情報を知るためにあわじFANクラブへ連絡し、そこで不動産業者を紹介してもらったようです。そして不動産業者の案内で物件見た後、徳島へと向かわれました。物件が気になっていたお二人は、帰り道に再度不動産業者に立ち寄り、その物件を購入することを決意し手続きをしたのです。千葉へ帰る途中に、その当時の住まいの解約手続きの電話をしていたそうです。淡路島の物件、淡路島への移住がワクワクしすぎて引越しの2週間前に全ての荷造りを終えてしまうほどだったようです。


【お仕事は?】
「cherylchee」ブランドのデザイナー
関東から淡路島に工房を移してお仕事をされていました。が今は休養中。
なぜなら家のリフォームにハマってしまったからです(笑 )
現在はアルバイトをしながら家のリフォームを行なっています。


【リフォームはどうやって勉強したの?】
最初の家を購入した後、通常通りリフォーム業者に見積もりを依頼したのですが自分達が思っている以上に高くなってしまい、これは自分達でやるしかないと感じたそうです。と、ここまでよく聞く話。
実際に購入された家を解体していると、近所のおじさんが何やらずっと様子を伺っていた模様です。
そりゃそうですよね!
いきなり来たかと思えば、夫婦で家を解体し出せば誰でも気になりますよね(笑)
その見ていた方は大工さんでした。
久保田さんは教えて下さいと声をかけ、その日から一緒に作業するようになったとのことです。実際、淡路島には大工さんが多いようです。
ただ声をかけてすぐに手伝ってくれる方はいるかは分かりませんが^_^

その方からレクチャーを受け、建築の世界にハマってしまった久保田さん。しかもノミとノコギリで建設する昔ながらの工法を学び、その先人の知恵に驚いたとのことです。
「どうやってやるんだろう?」と考え、自分でも調べたり試したりしながらつくることがとても楽しい!と仰っていたのが印象的でした。
インターネットで調べたり、時にはYouTubeも活用されるとのこと。知らない世界を知る事への好奇心の強さや、それに対応していく姿は失礼ながら、子ども心のある素晴らしいご夫婦だなぁと感じました。

淡路島にきて4年。リフォームを一から学ばれて自分達でつくった場所。
こちらが住居部分です。
床、壁、キッチンその他もろもろ全て自分達の手で。


サイズ感もピッタリでした。

キッチンの様子です。ビスも隠してきれいな仕上がりになっています。
窓から見える海。お散歩をしている人。
手づくりの建具。

最近は建具も作れるようになったとの事です。難しいけど面白い、これから障子を入れる予定だそうです。
とても4年前から始め、独学で学んだとは思えない住居部分。インタビューしている時も居心地抜群でした。愛犬もめちゃめちゃ可愛いです。
ちなみにレンジフードですが、メルカリで購入して設置したとのこと。ヤフオク、メルカリあたりは安くて良い資材が手に入るそうです。


【今後の展望は?】
リフォームした家でお店をオープンさせる予定。
そして、最初に購入した海辺のちいさなお家は宿泊施設になる予定。

2人のペースでリフォームされるので、いつの時期かはまだ未定ですが、素敵な2人がデザインして、自分達でつくった施設なので素敵な空間になる事は間違いないと思います。


【今欲しいものは?】
トラックだそうです。軽トラはすでにあるのですが、普通車のトラックが欲しいとのことです。しかもその荷台は家にして、トラックキャンプが出来るようにしたいようです。現在、家のリフォームしてる最中にそんな事考えますかね?!笑
インタビュー翌日は基礎のコンクリートを流すとの事でした。それもたまたま近所で土木系のお仕事をされている方と出会い手伝ってくれるとのお話でした。

家の外観です。
お店の入り口になる予定

今は小さい玄関だけど、全部外してこの枠に入る大きな玄関ドアにしたいんです。と話している様子は、まさしく業者さんでした(笑) 
今やリフォームデザイン兼施工業者になりつつある久保田さんご夫婦。
今後の活動がすごく楽しみで仕方ないです。
短い時間でしたが、今回はインタビューにご協力頂き本当にありがとうございました。

【編集後記】
このインタビュー記事にタイトルをつけようとおもったのですが、久保田さんご夫婦を一言で言い表すことは無理だし、きっとこれからも変化していくんだろうと思い、断念しました。
「服も家も同じなんだなぁ」とボソッと言ってた事がとても印象に残っています。昔ながらの工法を学んだ久保田さん。売るためだけに大量に作られる服や家に対して疑問視する言葉でした。久保田さんご夫婦はつくることに対して真っ直ぐ向き合っているんだろうなと感じました。新しい事に対してワクワクしながら取り組み、学び、実践する姿。かといってと自分達だけでやるのではなく地域の人との関わりの中で生まれたものもあり、それに対応していく柔軟性の高さ。そこから見えたものをまた自分達の手でつくっていく。つくりながら考える。色んな要素がありすぎる久保田さんご夫婦。とても真似出来ない!と思う人も多いかと真似する必要はないと思います(笑 )

しかしやろうと思えばここまで出来ます。そして何より自分達の暮らしを自分達の手でつくるということはこれからの時代とても大切になることなのではないかと思います。大量に作られたものを買って消費し、それを買うためにまた働いて、自分が疲弊していってしまわないように、自分達でつくれる時代。そんな姿を淡路島で体現されているとても笑顔が素敵なおふたりでした。