島くらし淡路

           

島と都会を行き来してはたらく vol.2
自分たちの生き方を追求できる、自由さがある

大阪や神戸に店舗や職場がありながら、淡路市に住まいや拠点を持つという、デュアルな生活を選んだ方々に移住のきっかけや働き方についてお話を伺いました。

インタビューの2回目は亘さんのご一家です。
亘 一博さん 転職なし:飲食店経営(福井県出身)
亘 あゆ美さん 転職なし:バイヤー(和歌山県出身)
亘 我旺くん(6歳)
亘 伽羅ちゃん(4歳)
移住した時期:2016年4月



移住前は大阪の高槻市に住んでいたというお二人は、もう少し神戸よりで次の住まいを探していたところ、淡路島も候補地に。島なのに余裕で通勤圏内なことが分かり、「まずは試してみよう」と決断。

大阪で15年ほど暮らしたあとに、淡路島に移住した亘さん一家。一博さんは大阪と和歌山で飲食店を経営し、あゆ美さんはバイヤーをしながら二人のお子さんを育てる毎日。職場である大阪と和歌山にも通いやすく、旅行と買い付けの仕事を兼ねて海外に行くことも多いお二人ですが、どこに行くにもアクセスがよく暮らしやすいとか。

あゆ美さんが取り扱うカラフルな雑貨やアクセサリー。

「以前の私たちにとって、淡路島は遊びに来る場所でした。お鮨を食べによく来ていて『どれを食べても本当に美味しい!』と衝撃を受けたことを覚えています。いつしか『ここに住むのもいいなぁ』と思い始めて、数年かけて土地を探しました」

実は移住前に土地だけは買っていたという亘さん。「大阪から一時間で通える」という交通の便の良さはもちろんのこと、移住を決断した最後の決め手は「子育てのしやすさ」。

「移住直前は大阪の繁華街に住んでいたのですが、家から出てすぐ近くの公園にいくまでの道のりすら大変で。子どもにとってはお菓子屋おもちゃなど誘惑だらけ。やりとりしてなだめながら、ひどいときは到着するのに1時間! それにもともと裸足でのびのび育てたいと思っていたのですが、裸足で走らせていたら白い目で見られたり、子どもの盗撮にも気をもんだりなど…。子どもが小さい時期を大都会のど真ん中で過ごしていたらノイローゼになっていたかもしれないと思います」

都市に住んでいた頃は、周囲の目も気にしてしまい、先手を打って子どもの行動に制限をかける自分にも嫌になっていたというあゆ美さん。でも、そんな育児の悩みやフラストレーションは淡路島に来てなくなったとのこと。

「もう本当に楽になりました。淡路島に移住した直後はまだ家が建っていなかったので海の近くの賃貸アパートに住んでいたのですが、子どもがぐずりだしたら徒歩3分の海へGO! 思いっきり好きに叫んで暴れて遊んでもらっても海なら全然OK。前は子どものあり余る欲求を食べ物とかおもちゃなどの物欲や食欲で満たして何とか凌ぐことが多かった気がしています。それをせずに済む環境なのがいいところですね」

子どもたちも、引越してきてから、以前より風邪をひかなくなったそう。海や山でよく遊び、家庭菜園でも土に触れる機会が多いからなのでは、とのこと。

「我が家の子育てのテーマは「ハイブリッド」。土に触れる毎日を過ごしながら、大都市にもすぐ出られる。自然の中で生きていることを体で理解しつつも、都会にある最先端も知っている。自分たちのしたいように都会と自然のいいところ取りができる。それが可能なのが淡路島だと思っています」

有名な建築雑誌にも度々取り上げられるくらい素敵なお家に住む亘さん一家は、サスティナブルをテーマとした家を建てて自宅周りの環境も整えている。パーマカルチャーにも影響を受け、敷地内で家庭菜園をしたり、鶏を飼ったり。食卓には無農薬の採れたて野菜や平飼いオーガニック卵が並ぶ。

「今後、淡路島にはパーマカルチャーを目指すような人々が集まってくると確信しています。自然を破壊するような産業ではなく、持続可能で自然環境を大切にとらえるライフモデルの島になれるのではないか、そんな思いを持って生活しています」

島で暮らすデメリットは?!
刺激が欲しいときは、たまに物足りないかもしれません(笑)

淡路島への移住に興味がある人へ一言
いろいろなタイプのファミリーがいるし、自分たち次第で生き方や子育ての選択肢も広げられる場所だと感じています。生き方や暮らし方を自分たち好みにアレンジしやすいかもしれません。悩むよりまず、実際来てみて下さいね!

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